遺言書の書き方の相談をお受けします。福岡、北九州、小倉は直接面談がおすすめ


●遺言書の文例(妻に全財産を譲りたい)

妻に全財産を譲りたい。この場合だけでもいくつかのパターンが存在します。
そのうちで代表的な以下について見ていきましょう。

1.子供がいる
2.子供はいないが自分の両親がいる
3.子供も両親もいないが自分の兄弟姉妹がいる

1.子供がいる
子供がいる場合は、子供の遺留分が存在するため、全財産を妻に譲るのが難しくなります。
しかし、人間は感情の生き物です。
人の感情にうったえかける事で子供に相続の放棄をしてもらう可能性を高くすることが可能です。

ポイント1
「遺言者の全ての財産を妻○○に相続させる」と記述する

ポイント2
「子○○へ。今まで妻○○には本当に苦労をかけてきた。せめてこれからの生活には苦労をかけたくないと思っている。どうか今回は相続を放棄して欲しい。
そして、妻○○を見送った後に仲良く分けて欲しい」

のように感情にうったえかけえるとともに、後に相続ができるので大丈夫だというような記述をする

もちろんこれらは法的拘束力はありません。相続開始後、子が遺留分減殺請求をすると遺留分だけは渡さなければなりません。
しかし、上記の記述を入れることで相続を放棄してもらう可能性を高くすることが可能です。

上記ポイントを押さえた遺言書の文例はこちら

●文例(妻に全財産を譲りたいが子供がいる場合)

遺 言 書

 

遺言者・山田太郎は、この遺言書により次の通り遺言する。

一 妻・山田花子(昭和○年○月○日生)に遺言者の所有する全ての財産を全て相続させる。

二 長男・山田一郎(昭和○年○月○日生)と次男・山田次郎(昭和○年○月○日生れ)には
  相続を放棄してほしい。

  今まで妻・山田花子には本当に苦労をかけてきた。せめてこれからの生活には苦労を
  かけたくないと思っている。どうか今回は相続を放棄して欲しい。

  そして、妻○○を見送った後に仲良く分けて欲しい。 

三 この遺言の執行者として、次のものを指定する

  福岡県北九州市○○区○○町○丁目○番○号

  行政書士 鈴木次郎

この遺言書は最後の我がままでお願いです。どうかこの遺言書どおりに実行してください。この遺言書の内容で誰一人もめない事を強く望みます。

皆くれぐれも身体には気をつけてお元気で。

 

平成○年○月○日

福岡県福岡市中央区○○町○丁目○番○号

遺言者 山田太郎(昭和○年○月○日生)     印



自筆で遺言書を作成するときの、おすすめの本の紹介


2.子供はいないが自分の両親がいる
こちらも子供がいる時と同様に自分の両親には遺留分が存在するため、全財産を妻に譲るのがむずかしくなります。
しかし、こちらの場合も理由を記述して感情にうったえかける方法を使う事で両親に相続の放棄をしてもらう可能性を高くすることが可能です。

ポイント1
「遺言者の全ての財産を妻○○に相続させる」と記述する

ポイント2
「両親へ。今まで本当にお世話になりました。感謝しています。しかし妻○○には本当に苦労をかけてきたので、せめてこれからの生活には苦労をかけたくないと思っている。どうか今回は相続を放棄して下さい。」と記述する

上記ポイントを押さえた遺言書の文例はこちら

●文例(妻に全財産を譲りたいが自分の親がいる場合)

遺 言 書

 

遺言者・山田太郎は、この遺言書により次の通り遺言する。

一 妻・山田花子(昭和○年○月○日生)に遺言者の所有する全ての財産を全て相続させる。

  

二 父・山田一郎(昭和○年○月○日生れ)には相続を放棄してほしい。

  今まで妻・山田花子には本当に苦労をかけてきた。せめてこれからの生活には苦労を
  かけたくないと思っている。
  父には本当にお世話になりました。しかし妻・山田花子の今後の生活を考えて、
  どうか相続を放棄してください。

 

三 この遺言の執行者として、次のものを指定する

  福岡県北九州市○○区○○町○丁目○番○号

  行政書士 鈴木次郎

 

この遺言書は最後の我がままでお願いです。どうかこの遺言書どおりに実行してください。この遺言書の内容で誰一人もめない事を強く望みます。

皆くれぐれも身体には気をつけてお元気で。

 

平成○年○月○日

福岡県福岡市中央区○○町○丁目○番○号

遺言者 山田太郎(昭和○年○月○日生)    印



自筆で遺言書を作成するときの、おすすめの本の紹介


3.子供も両親もいないが自分の兄弟姉妹がいる
この場合は簡単です。
自分の兄弟姉妹には遺留分がありません。
よって妻に全て相続させると書くだけでその通りになります。

ポイント1
「遺言者の全ての財産を妻○○に相続させる」と記述する


上記ポイントを押さえた遺言書の文例はこちら

●文例(妻に全財産を譲りたいが自分の兄弟姉妹がいる場合)

遺 言 書

 

遺言者・山田太郎は、この遺言書により次の通り遺言する。

一 妻・山田花子(昭和○年○月○日生)に遺言者の所有する全ての財産を全て相続させる。

  

ニ この遺言の執行者として、次のものを指定する

  福岡県北九州市○○区○○町○丁目○番○号

  行政書士 鈴木次郎

 

この遺言書の内容で誰一人もめない事を強く望みます。

皆くれぐれも身体には気をつけてお元気で。

 

平成○年○月○日

福岡県福岡市中央区○○町○丁目○番○号

遺言者 山田太郎(昭和○年○月○日生)    印


自筆で遺言書を作成するときの、おすすめの本の紹介



遺言の基礎知識 遺言書の書き方と文例 相続用語
 ■遺言って何?
 ■遺言書を作るメリット
 ■遺言書の種類
 ■誰が相続人になるの?
 ■こんな方には遺言書を
 ■相続・遺言の用語説明
 ■遺言書の書き方と文例
 ■遺言書の保管方法
 ■妻に全財産を譲りたい
 ■妻と子にそれぞれ譲りたい
 ■子の相続分に差をつけたい
 ■隠し子を認知したい
 ■非嫡出子にも嫡出子と同じ相続分にしたい
 ■子に会社を継がせたい
 ■息子の嫁にも譲りたい
 ■内縁の妻にも譲りたい
 ■お世話になった人にも財産を譲りたい
 ■財産を寄付したい
 ■条件付で財産を譲りたい
 ■サポート内容
 ■料金の目安
 ■よくある質問
 ■依頼申し込みフォーム
 ■厳選リンク
 

CopyRight(C)2005 行政書士市川事務所 All Right Reserved